いつまでも眠ってるフリして 芝居が下手な君 普段よりも綺麗でしょ? と語りかけるような唇 人差し指に水を晒し それを乾いた唇に引く 少しクセのある髪を 手グシで直してあげる 僕が綴った日記を 君の胸に置く 君が暇を持て余さない為に 献杯の声が撓垂(しなだ)れ掛かって 聞こえない 聞こえない 聞こえない と 強情な暗示が此の部屋を ただひたすら 流離う 君の冷たくなった手を温めています ただひたすら