雨の夜/透明な魚
僕たちは原始的な歓びの中で生きている
僅かな偶然の縺れ合いの世界
神様から授かった贈り物をカエシテゆこう
バスターミナルから繋がっている電話から雨の音が入ってくる
アンジェノアールの秒針が規則正しく刻む音と
パタパタと移り変わりゆくDEPARTUREの掲示板
貴方の声は寧ろ雑音の様で耳にココチ悪いよ
ナニカラナニマデナンデモナイフウケイヤシナモノ
ナニゲナイヒトコトガナイタキミヲナキヤマセル
ナゼトイウコトバハナンドモクリカエスナミノヨウニソシテツナガリヲモトメルヨウニ
私は黒い部屋の中で
フカフカの黒い絨毯の上で貴方の事ばかりを考えている
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