星の家族/石田 圭太
{引用=
生きていくのに必要な
自分の命を数えたら、わからない
人に「1」だと教わっても
まだ、わからない
とても汚くつかってしまう
生きていくのに必要な
人の命を数えたら、君と、この子と、僕
の3つの命がみつかった
でも、わからない
それがほんとうと言えるのか
まだ、わからない
よく、深く傷つけてしまう
星々が遠く、ヒラキラと瞬く空の下で
メルヘンのような、遊園地の、メリーゴーランドの中では
ちょうど等身大の僕達が、くるくると楽しく踊っている
瞬く空のかけらは、楽しげな声にふるふると揺れて
やがて、やわらかな曲線を不規
[次のページ]
戻る 編 削 Point(18)