土曜の午後の/八男(はちおとこ)
喫茶店で店主と話をしている
窓の外で 緑が風に揺れている
店主との話の中で しばし つまずきそうなことも
あるが それは言葉のことだけで
何かが一体になりつつある
緑が風に踊っている
流れるレゲエが はっきり見える
波動が踊って
店主との言葉の音符を
はじきかえして
店内が
洗濯機のように まわる
私というものは
机とも 本とも
この甘い2杯めのチャイの入っているカップとも
一緒になりたかったんだなと
店主の話す
ヤマカカシの
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