いきもの、が、騒ぐから/ホロウ・シカエルボク
も殺さないかみなりが生まれ続けている
理由ではない存在なのだ、理由は
停滞と自己満足を常に要求する
理由ではない存在でなければならない
理由を欲しがるなら古い過程の節々に
理由を欲しがるなら整理済みの感触のどこかから
理性というキーで野性を変換するために生まれてきた
その新しいなりたちを
その新しいバランスを
言葉を語るものは血だから
いのちを語るものは血だから
壊れる限りは再生が始まるから
すべてはその中にある
すべてはその中に
ひとの数だけの祈りがあり
ひとの数だけのなりたちがある
言葉を語るものは血だから
いのちを語るものは血だから
傷みを孕んで口を開け
脊髄の記録を
進化し続ける野性のかたちを
吼えろ
こころは連続なのだ
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