「名」馬列伝(21) トミシノポルンガ/角田寿星
 
はなかった。
夢をみるのは、果たして愚かしいことだろうか。


東海の競馬史を飾るにふさわしい強豪であったが、差しという脚質のため、取りこぼしも多かった。そのかわり、勝った時の強さにもインパクトがあった。例えば彼の勝った翌年のダービーグランプリ、史上最高と謳われたメンバーで、最後方から一気の追い込みで駆け抜けたミスタールドルフは、この1戦だけでその名を全国区に高めたし、凱旋門賞最強の勝ち馬といえば、現在でも怒涛の追い込みが決まったダンシングブレーヴの名前が挙がる。


オールカマーの次走は、地元笠松での全日本サラブレッドC。東海菊花賞馬マルブツセカイオー、アラブの女傑スズノキャスター
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