甘えて生きるぐらいなら/花形新次
 
生きながらにして
忘れられてしまうぐらいなら
忘れられる前に
どこかに消えてしまいたい

こうして愛を囁いているのに
耳を傾けてもらえないのなら
いっそこの喉を潰してしまいたい

きみに触れようと
手を差しのべても
スッと避けられるぐらいなら
この指も
生ぬるい体温もいらない

ずっと永遠に
見つめることしか出来ないのなら

見つめることしか

出来ないのなら

光の届かないところで思い浮かべるだけでいい

「そんなものさ、現実は」

おとなになれない
おとながひとり
かまって欲しくて
駄々をこねているだけ・・・・

そう思われても仕方ないね
だから
僕は
何も言わずに
チンポをこねることにするよ

こねくり回すことにするよ
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