五反田のベッドの上で/番田 
 

今日も夢を見た
遠い世界の向こう側に 私は立っていた


あれは 何だったのだろう
俺は偽善者だったのだろうか
布団をかぶって 震えていた
そこは母親の胎内だったみたいに思えた
夢の中で 俺は 歩いていたのかもしれない


世界一おいしいとされるラーメンをすすって
何の感想もなく 家路についた



遠くから 野球少年たちの声がした
野球は 何よりも 自由だから好きだ
サッカーみたいに いつも人を縛り付けることはない



新宿で ホテルを借りて
女がやってくるのを 私は いつまでもそこで 待っていた



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