盲目/はるな
人たちの子供たちと、目の見えない子供たちが一緒にゲームをした。
目の見える子供に目の見えない子供は聞いた。
「賛美歌ってダサいと思わない?」
慈善団体の大人たちはそれをほほえましく感じて満足した。
目の見える子供は目の見えない子供に聞いた。
「もし見えたら何が見たい?」
慈善団体の大人たちはすぐさま質問をした子供にたいするペナルティを考えはじめた。
目の見えない子供は言おうか言うまいか迷っていた。
あなたたちの目は物事を見るためについているのかもしれないけど、僕たちの目は物事を見ないためについているんだよ。
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