プラネタリウム/ホロウ・シカエルボク
プラネタリウムの一番後ろで
滅茶苦茶にキスをしたね
それはもう、呆然として
ふたりして、名前を忘れるくらい
きみはいつだって最強のラブリーで
ミニスカートの端っこから世界を見せてくれた
きみがくれるものにぼくはぶらさがって
世界一のナマケモノみたいに暮らしていたんだぜ
デリバリーのピザの豪華なトッピングが
ふたりに出来る最高の贅沢だった
安物のシャンパンで乾杯するとき
ラジオから聞こえるロックンロールも少しだけピッチを上げたものだ
だけどもきみは突然どこかへ消えてしまった
そんな暮らしに興味をなくしたみたいに
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