おまえらは/はるな
 

おまえらは知りたがる
必要のないところまで

おまえらは欲しがる
重要でないものまで

おまえらは見たがる
わざわざ柵を越えて

おまえらは愚かだ
自分が思うよりも

おまえらは求める
溢れるほど得ても

おまえらは拒む
私が欲しがると

おまえらは知らない
自分の知ること以外

おまえらになりたいなど
一度も思ったことがない

ただ不思議だった
なぜおまえらは
そのように生きているのか
なぜわたしは
おまえらではないのか


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