フェルメールの窓/A.Yusa
弱気な自分の幻が儚く映り
窓枠の無い硝子の内で、青空を夢見る君の強い意志に
青空の下
果てしない空の広さに戸惑い揺れる僕の溜め息が押し戻される
もう、この空も泳げないんだなんて諦めにも君は答えてもくれず
君はまた物憂げな表情で、僕に問いかける
(あなたは、わたしを、連れて行ってくれるのだろうか?あなたの未来に、わたしの居場所はあるのだろうか?)と
いつか空がフェルメールブルーの扉を開いたならば、
此処を旅立とう
光が射し込む方角から、光と影の境界線目指して。
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