僕は空を歩く/夜雨
 
5月の朝
空に光は形を成し
僕は空を歩く

足跡は新緑の木々に
萌え初めた木の葉に
閉ざされた瞼のような、そのそよぎに

色を変え、心を留め
未来を孕まず
輝く朝の
今を握りしめたまま

5月の朝
僕は空を歩く
閉ざされた瞼の見つめただろう
光の道の拓かれるために

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