ひとつ うつろい ?/
木立 悟
りたなびく午後と夜
ところどころ 見えはじめる風
たどたどしい空洞に
暮れは暮れのまま落ちてゆく
離れても夜はしずくを追う
離れても離れても夜を追う
むらさきがむらさきの坂をおりてゆく
重さを浴びて下がる腕に
雨になれない光のひとつ
語りかけ語りかけ羽になる
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