マイ・レヴォルーショナル・エステティック/salco
 
した。
 思えば四十代も後半、すっかり弾性を失い、波打ち際で揺れるクラゲさ
ながらになってしまったバストをフランス製ブラジャーに収めようと背を
屈め、脇のお肉ごとカップに寄せ集めた刹那でした。因みに素材はイタリ
アンシルク、エンブロダイリーレースはオートクチュールでも使われるス
イス製、内部のパッドはNASA開発の高反発性特殊ウレタン「Bye Grav.
®」だったと記憶します。
「そうよ!」
 つい大声を上げてしまったものですから、驚いたドットちゃんの吠声が
ドア越しに聞こえました。
 そうよ、ブラジャーよ。これぞ護送船団方式。これならば外見上は完璧
で、肌に無用
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