スポーティな女/はだいろ
 
、20枚。
もし、
これが当たったら、ぼくは、
仕事を即、やめるだろう。
それで、マンションを買って、
後は毎日、古本屋と、寄席通いで、
死ぬまで過ごしたい。
・・・
・・・
だけど、それは、きっと、違うのだろう。
もし、そんな生活をしたら、
寄席の噺の中の、
どんな感情も、
きっと、理解できなくなるに、違いない。
笑いは、
悲しみや、苦しみと、
こころとからだのように、
離れがたいものなのだ。


久しぶりに、ほんとうに、久しぶりに、
休んだ気がする。
楽しかった。
エロ本も買えたし、
ブライアンウィルソンの新譜も買えた。
そして、
もし、
会って抱きしめようと思えば、
抱きしめることができる彼女が、ぼくにはいる。
それで、
抱きしめずに、
近所の居酒屋で、
焼き鳥を三本、食べて帰るのだ。





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