そんな素敵さ/電灯虫
 
いるか。
それでも 店内の暗闇はゆらぎません。
陽光に隠れて その影が増していくよう。


陽射しがうすーく伸ばされて
スーパーが活気を増す この時間。
パッと 玄関が動き出す。


店内の光が強くなり 玄関のシルエットを歩道に落とす。
一本の線で車道と隔たれている 歩道に覆いかぶさる。
その視覚から お店が始まっているようで大好きです。
開くと鳴る 店内側に付けられた鳴り物。
鳴るたびに先を越されたようで 悔しくなります。
カランコロン カラン。
コロン。
いらっしゃいませ は渋目がいいのです。

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