すべての明かりが消えるなら幸せだろう/ホロウ・シカエルボク
 




すべての明かりが消えるなら幸せだろう
あとは目を閉じて
眠りに落ちるだけでいい
だけど明かりを落とせないわけがあるから
俺は
今日の尻尾にしがみつく
眠ってしまう前に
もっといろいろなことが出来る筈だと
もうひとつ何か済ませることが出来る筈だと


腐った気分は正直に
今日と明日の境の上に
並べ並べて列を直して
命のリズムが生まれるように
心のリズムのリアルなままに


あんたが俺になったみたいに
感じてくれたら一番いいんだ
あんたが俺になったみたいに
俺の視界を感じるみたいに


すべての明かりが
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