雨の歌がきこえる/あまね
 

つつみこんで、


(歌になれ)


耳をすませ、
水の打ち鳴らすリズムに乗れ
ここで確かに踏みしめる土
この街、この国
この世界、この星の上
確かに融けあって
抱き合って
包みあって
ほほえんで、
泣いてはまたほほえむ
ぼくたちがいとなむ
すべての感情とすべての感覚が
みあげる空と踏みしめる大地から
生み出されたことを知れ


雨の歌がきこえる
すべて和音をなすものたちと
ひとつながりの、
六月をつづろう
戻る   Point(7)