もいちど彼女が行くところ/
番田
日々のことは
何も見えない
東京の匂いの漂う
交差点で見させられた
自分がとても寂しいのは何故なのかと思った
私は白い買い物袋をぼんやりと下げながら
遠い街並みを黄色い彼方に思い描いている
私は寂しく茶色に汚れた壁の前に立っていた
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