河口/yuko
まげて
ねじまげられて
ふくらんだ両胸
三角州には
背の高い植物が
ぽつり
ぽつり
鳥たちの影が
羽ばたきだけ残して
迸る川を
受け/止める
のは
わたしのどこが適切ですか
麻痺していくので
舐めまわす
文字とあなたと
見えない傷口
化膿してぐずぐずの教室
ぬめる床
だれか雑巾を出してそれを
拭って
噛んでください
流れていく
ものに身を任せて
だくだくと
鳴る心音に
踏切が鳴るよ
いつだって求めていた
わたし
かさぶたを剥がしては
教室の窓に張りつけた
あなたの顔に
触れたことがない
ので
止まらない!
風がスカートを持ち上げて
ぽきんと
折れた
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