横浜の風景に思う/……とある蛙
裁判所の待合室から
開港記念館の塔の屋根
クイーンの塔と
港に入った船から愛された目印も
今ではたくさんの灰色のビルディングに埋もれ
往時を偲ぶには上陸して裁判所の前に立つしかない。
横浜、日本大通りは
低層部分だけ往時の外装
高層部は近代的なビルのまま
というインチキで美観を整える。
日本の社会そのもの
下層部ではヒトの良いおじさん風に
何でも考えている風にみせて
上層部では下層部を無視しても
一部のヒトが儲かる仕組みを
必死になって考えている。
下半身と上半身が違う考えを持っているかのよう
下半身で媚びを売って
頭は上半身は金儲け値踏みなど
あっという間に上半身の言うなりだ。
下半身の誘惑に負け
上半身により現実が突きつけられる。
これが男女の仲ってやつで、
勘違いで詩を書いてしまう。
困ったもんだ。
戻る 編 削 Point(7)