23時のトラック競技/subaru★
 
独のマラソンランナーだ
お互い照れくさそうに軽い会釈を交わしながら
真夜中のトラックをユックリとユックリと
明日の為に自分の為に歩いた

彼女もそうだろう
今 病室で眠ってる人達も
明日の為に自分の為に歩くのだろう
息が少しあがり 病室へ戻った
少女も息が上がってたみたいだ
生きていると言う事を噛み締めた

今日は自分に勝った
明日も勝ちに行く
そう思うと体が一瞬 楽になった
明日も明明後日も10年後も これから先も
何度もスタートラインに立ち続けることだろう
闘う相手は他人でなく 自分自身ということだ
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