朽ちた世界に降り積もる渇いた灰のささやかな音/ホロウ・シカエルボク
、この知らせに返信出来るような新しいものを…それがどんなものかは判りません、そんなものに知らせが行くことはありませんから…新しいものは知らせを必要としないのです…配達人は瑪瑙のような眼球でそんな言葉だけを繰り返すだろう、そんなものは殴り殺してしまえばいい、新しいものなどどのみち関係はないのだから……薄着をし過ぎて凍えている、凍えた身体は寝床を欲している、どこかに意地があるから一日を終わらせることが上手くない、本来の目的を失くしたまま濡れ続けるやつらのことを思う、それは渇いていて…死体のように味気なくて空洞なのだ。
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