キッチンでバックから/はだいろ
 
いうものなんだろうか。
彼女に猫の耳や、
猫のしっぽをつければ、
ぼくにも理解できる出来事だったのかもしれない。

イキウメのお芝居のように、
まるで、
宇宙人に、いちばんたいせつな概念を奪われた、
人間のように、
ぼくには、
彼女のことが、
好きだとか、
愛しているとか、そうゆう感情は、
まったくない。
いや、感情がないのではなく、
そうゆう概念を、失ってしまったようだ。
抱く。
うしろから突く。
おしりに出す。
いちばんたいせつな、
概念はないままで。


なんだか、死んで、
宇宙に帰りたい。





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