生まれかわっても君に逢いたい/桜 歩美
 
だと思います

まだ母が若くて母としては未熟過ぎたころは

どうしても君を育てることの苦悩のほうが

君からもらう幸せや喜びよりもはるかに多い気がしました



でも大きくなった君は

私が悲しいとき辛いとき

いつも私に手を差し伸べて笑ってくれます

それはきっと私が

君が悲しいとき辛いとき

いつも君にそうしてきたからだと思うと

今まで自分も頑張ったなと思うと同時に

君のその優しさに涙があふれ

私に差し伸べるその手の柔らかさに温かさに

心が震えます

ありがとう君がここにいてくれて

本当にそういう気持ちでいっぱいになり
[次のページ]
戻る   Point(1)