ベビースター/電灯虫
 
しく 同感です。
おっちゃんと 会釈と笑顔を交わして
まだまだ 飛んでいる 今の夜空を見てる。


ほんの鼻先で 小さく展開する レースがある。
小さい子が 大人に混じって 参加しているのか
投げられたレースが 地面に転がってる。
出発点は やはり 見えない。
一生懸命だけど 向こう側には届かなかった。
そのレースから 決して邪魔をしないように 
その一部をちょいと拝借する。
不思議な弾力に包まれていた。
模様の所々に 拙さがある。
急な 親近感が わく。
自画自賛だけど
理科室の骨格標本にしたら似合うと思ってる 
綺麗な私の頭蓋骨。
そのアーチをイメージして 形を整える。
ティアラみたいに そっとのせる。
確認しなくても どうせ 似合ってる。
鏡要らずの 確信を持って
すぐそこの駄菓子屋で
ベビースターを買って つまみながら
もういっちょ
理由のない 夜空を囲む レースの軌跡を追う。

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