笑うカスタネット/m.qyi
 
いらだち

  総毛立ち 総毛立ち 総毛立ち 何一つ

  思い至らず





 



                    (間)







たどり着いてしまった 探し求めていた オーデトワレの つぶらかの秋に 笑い止まらず }
僕の印象では透徹な自己の観察者である石原さんはこの詩の中にはいない。自己はもう第
三者として見つめられていない。苦しく弱く痩せ我慢をしている自己を他人として徹底的
に描いてはいない。読者より、石原さんの方が先に笑ってしまったのだろう。だから、皮
肉な事に読者は笑えないのである。





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