うたたね/
mugi
もいだして
くたびれたほんの
かぜにふかれて
こすれあう
項と項との
枯れたくちびる
、、
切りおえたりんごを
塩水にひたして
そういえば
あのひ
海にすてられていた
はだかのはだかの
、、
水が、金魚の味がするのは、裸電球が祭りや夜
店のイメージをひきつれていたからで、そういえば、硬貨
をにぎりしてめている夏だった、はげしい夕立のあとで街
がそのままプールに沈
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