ノット・アズ・センチメンタル・アズ・イット・ユゥズ・トゥービーなジャーニー/コーリャ
 
きいた
とりあえずこいつらも全部塗っておいた

次の街にはガイコツがたくさんいた
昼間には弔花みたいにねむっているが
夜になるとキャシャキャシャと広場にでてきて
噴水で水あびしたあとに
内臓が全部溶けるという呪いの歌にのせて
輪舞していた
とびちる飛沫が
月光をびかりびかりとするどく反射させて
プリズムでできたスプリンクラーみたいだった
またはちいさな宇宙図みたいにみえた
このひとたちは無視した

次の街へは電車でいこうとおもったから
ぐいぐい流れる景色をみつめながら
この景色たちはどこに捨てられていくんだろうかと考えた
景色のゴミ捨て場があるなら
きっと景色
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