ネオンライトと泡/花形新次
 
窓辺に立って凶事を
待っていたのは
太陽の
あるいは
鉄の男ばかりではなく
このネオンライトと
泡の時代の男もだが

それは所詮他人事で
自身はいつも
曖昧なイメージのなか
どっぷりと安全圏に浸ったままで
破滅せよ
すべて破滅せよなどと
つぶやいていた

あの数十秒間で
やっと目覚めたか
それとも
泡となって弾けるか

いずれにしても
おまえは
何かが変わったことを
今まで通りとはいかないことを
認めなければならないのだ

認めなければならないのでR
戻る   Point(1)