マイ ブルーヘブン/……とある蛙
 
青空に首を突っ込んで
即死した変死体の傍ら
空飛ぶ鶏の嘴(くちばし)が夥しい数で囀(さえず)る

青い空に白い雲
夕方には赤い夕日と
朱に染まる山の端
(絵に描いたような五月晴れ)

青空を見なくなった。
暗い夜空に星は無い。
ボーッと灯る街明かりだけ青空を見なくなった。

モニターの裏側から
独り言を呟く妖精が
リプレースされた
花瓶の中程から絞り出される

青空を見なくなった。
昼間はいつも画面を眺め、
夜には月と星空と
地上に輝く街の灯り
(都会の夜の妖しい光)

計画停電とやらで
薄暗くなった郊外の駅前の
格好のひったくりポイント
「ど
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