街灯/絶倫号
 
神秘的な夜には、
虫が舞う白熱灯の街灯の浮き上がる白い電柱が寂しい。
道のはしっこに整列する街灯の、どこかへ続く道をあきらめて、
家路へ向かう白い電柱の列に、家路を急ぐ。
そんな神秘的な夜にはやっぱり街灯のあかりが欲しい。
今にも崩れ落ちそうな照らされたアスファルトが、
確かな実感を与えくれる度にうれしさで泣きそうになる。
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