Absinthe/ホロウ・シカエルボク
のたちの躊躇い、悟れるはずのものたちの血迷い、すべてが便槽の沈殿した遺言のように、脈絡、短調、執行、遺言、脈絡、短調、執行、遺言、遺物の形状はどこかに憎しみを湛えているように見える、だから眩むのだ、僅かな揺らぎを確かに感じ過ぎて…移動する泥土に紛れ込む体躯の蠢きは概ね無意味で、咥えこまれることには慣れっこだひと通り…天鵞絨の目をさげた何かの金属的な嘶き、伽藍の中の死体の腐乱、指をねじ込んで水晶体を定位置に戻せ、俺はまだ血流を止めることを許されてはいないのだ…
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