雨音/
因子
病的な雨音が
日ようびをぬらしていく
あの雨にあたれば
きっと細胞の何千個かでも
溶かされてしまうって
そう思っている
雨なんか降ってないけど
恐怖に首輪をつけて
わたしはリードを持ち
ほろび去ることと共に
散歩しながら
生きてきた
ずっと
戻る
編
削
Point
(2)