雨音/因子
 
病的な雨音が
日ようびをぬらしていく


あの雨にあたれば
きっと細胞の何千個かでも
溶かされてしまうって
そう思っている
雨なんか降ってないけど


恐怖に首輪をつけて
わたしはリードを持ち
ほろび去ることと共に
散歩しながら
生きてきた
ずっと
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