ヌーヴェル・ヴァーグという美学 ; 批評“そのもの”として/葉月二兎
―――モーリス・ブランショ
静止した水面に一滴の雪が落ち、細かにその表面を波立たせる。そして、しと落ちた批評言語もまた、その水のうちへと溶け還ってゆく。そのとき批評言語とは、すなわちこの「雪の結晶」、その様々な形態、あるいは美しさに他ならない。そして、この雪の起こす波(Pulse:Vague)が、水底の黄金の輝きを映し出す……たとえそれが<Fool's gold>であったとしても。
The Stone Roses / Fools Gold
http://www.youtube.com/watch?v=FuPfbfJm2rc
I'm standing al
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