休止と区切りのモノローグ ☆/atsuchan69
 
というものに堪えられないのだ。これこそ吾々の病弊でなくしてなんであろう。吾々は羈絆を絶ち切り、孤立しなければならぬ羽目にある。そういうことを吾々は自由と称し、独自性と呼んできた(p.213)

だが一面、アポカリプスはほかならぬその抵抗の姿勢において、人間のこころがひそかに憧憬してやまぬものをも露呈している。日や星、世界、王、統治者、あるいは緋衣、紫袍、肉桂、はては<<印せ>>られざる人ことごとくを打摧くあの狂熱を見れば、アポカリプティストが心中いかに深く、日、星、地、地の水を欲していたか、また高貴と主権と力を、緋色と金色の光輝を憧れていたか、そして印するのなんのという
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