紅葉狩りーライフル発砲少年ー/天野茂典
首狩現場はかつての屠殺場を思わせる。少年は号令した。パーティの始まりだ.生首は宙に浮き、おたがいに顔をあわせ、背きあい、遠ざかり、また新しいのがやってきて、ひしゃげた面を見せ、襲い掛かり、やがてはひるんでもみじにまみれる。女たちのダンスはいきがいい。
音楽もないのに、もみじの下で、まるでかつてのジュリアナ東京のお立ち台の娘のように腰を振る。手もあしも、しなやかだ。エロチックな歯並び、まるでねぶた祭りや阿波踊りのように進化し、渾然一体となって、発砲少年統制化、もみじ音頭はかがやきをましながら、まさに錦秋の二文字に修練されるのであった。
2004・11・09
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