夕暮れのこと/はだいろ
いう、
ような塩梅に近いと思う。
毒林檎なんて、ひどい言い方だけれど、
齧ってしまえば、
ぼくの在り方が決定される部分がある。
きっと、
陰口をたたかれるだろう。
きっと、
ぼくの評価も下がるだろう。
でも、
それがどうした。
それでいい。
ぼくなんて、所詮、そのくらいの男なのだ。
だから、お似合いなのだ。
毒をもって毒を制す。
そして夕暮れに、
あのいちばんさみしい時間を、
いちばんうつくしい時間にしてみせようぜ。
ひとりではできない、
絶対にできないことだから。
次に会うのは、来週の土曜日。
ぼくの見に行く落語会に、
昼から晩まで、連れてゆく。
大厄の、
大殺界に、
出会った人よ。
うまくいくもうまくいかないもない。
きみに決めたんだ。
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