空虚な日/番田 
 
私の望むことは何も見えなかった
それは 夢の中なのだろう


言葉は何ひとつ私の口をついて出てこない
書きとめる詩に 終わりなどあるのだろうか


長い夢を見ていたのかもしれない
風がそこに吹いていたのかもしれなかった
それは時の中なのかもしれない
それは いつも 私だけが手にしてきたものたち


いつも そこいらじゅうに投げ捨ててきたものたち
そんなものなど何も知らない


今日も本屋の中でいろいろな国の詩を読んだ
知らない国の中に出かけた


マルイの中で 鮮やかなポールスミスの服をくすねた
スターバックスで バカ高いコーヒーの残りをすすった
すべて似たような行動なのかもしれない
私の望む休日の姿など 思い浮かばない


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