時間の流れを動力とした遠心分離装置の性能とその顛末/Six
 
 Aさん(女性)
 Bさん(男性)


 2人の被験者はすでに
 遠心分離装置の所定位置にいる
 時間を流して実験スタート
 遠心分離装置は
 2人の被験者がその動きに気付かぬ位に
 ゆるやかに回転を始めた

 装置の回転により
 Aさんの足がよろけると
 BさんがAさんを支え
 Bさんがしりもちをつくと
 AさんがBさんの立ち上がるのを助ける
 Aさんは時々微笑したり
 Bさんは時々鼻歌をうたったり


 時間は常に一定の速度で流れ装置は回転を続ける


 かねてより手先が器用だったBさんは
 装置の回転に車酔いのような眩暈を感じながらも
 しか
[次のページ]
戻る   Point(1)