ソレイユ/よ
空の真下に
わたしが横たわっていて
それを軸として
せかいは逆転する
からだは
しょうじきに
毎晩 順に
剥がれていくのに
すきまは
どこまでも積み重なっていく
輪郭ばかりが濃くなる
誰かが
ひかりのへりに座って
笑っている
たぶん とてもまぶしい
その手はときどき
こぶしとして
わたしの袂を殴るけど
触れば
ためいきみたいにやわらかいということを
知っている
あたま
かちわっていっそ、ひきぬいて
たましいだけひきとって
すべての朝に
投げ入れてほしい
ソレイユ あなたは
なんだか大きすぎる
みえない影も透かしている
つめたくなった指先が
ふるえる声をあげるのは
そこに座らせたのが
わたしだから、なんだろう。
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