君遠く、星の奥/アオイリョーキ
どれだけ君のなかに沈み込めば、君の温かさを感じられるのだろう
僕は
君の胸の上で産まれ腕の中で育ち
まだ、
手を離せないでいる
君が纏う風を
穏やかに感じ
苦しく感じ
嫌悪すら抱き
それでも癒されている
君に影を作る光の元で生きる
僕や
僕ら
君の呼吸を知り
体温を知り
悲しみや怒りを
知ったつもりで
(しったつもりで)
生きてきた
(いきている)
僕や
僕ら
いつか、君が
僕へ怒りを覚え
涙を流す時がきても
僕は
(彼らは)
その涙を
(その怒りを)
受け入れ
(恐怖として)
忘れまいと
(忘れようと)
大地に手で
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