わたしのことを もっと あ?して揺れて/ヨルノテガム
 
あるもの全てが
  まやかしをまとい
  消えゆく姿を


 ヘビだと思ってたらウナギだったの ニュルニュルするから
 花はしおれて 祈るように頭を垂れた
 梯子と線路は異父母兄弟であった
 人類の足を伸ばす 目的という名のゴールの
 枠を越え 身勝手なルールの届かない殺伐の荒野の
 ピエロ一匹 ピエロ二匹 ピエロ三匹
 ピエロ四匹 ピエロ五匹 ピエロ六匹
 ピエロ七匹 ピエロ八匹 ピエロ九匹
 ピエロ十匹 ピエロ十一匹
 彼ら大量が溢れ 遊びふざけ倒す森の中へ
 大蛇の口の門をくぐろうと オイデオイデ呼びかけてくる
 秘密ダ内緒ダ コノ先、魔法で
 パチンと煙は燃える


  かたちあるもの全て
  まやかしをまとい
  汚れ消えゆく姿を
  確かめている


 わたしのことをもっとあ―して
 こ―してやろう ああ い―気持ち
 星の無数が青明るく光輝き 幾重もの清廉を帯び
 海深くへ溶けてゆく  そのあいだのことを
 あなたもきっと あ― としている














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