それこそ どうでもいい話/佐々宝砂
 
者に金送れ。世界各国のストリート・チルドレンを援助しろ。劣化ウラン弾による被害者を救援しろ。そんなにいろいろできるか? できねえ。できるわけがない。なので、人は多少の罪悪感を常に持っているのが当たり前なのだと私は信じている。やらないでいるほうがいいことだってくさんある。まず、自家用車に乗るな。牛肉食うな(BSEとは無関係に、牛肉の生産にはたくさんの穀物が必要なため、牛肉食べるのやめて穀物を食べるようにするだけで、世界の食糧事情はいくらかよくなるらしい。また、牛のオナラは地球温暖化に一役買っているらしい)。灯りつけるな。パソコンやるな。なんて言っても無理な話で、私はいまこうしてパソコンを使って下らぬ自己主張をしている。

「不食」が本当であれ嘘であれ、私はそれが好きじゃない。健康であろうとするのはいいことだ、いいことだとおもう、でも、なんだか、きらいだ。自分は正しい、と信じているようなところがきらいだ。正しいのかもしれないけれど、きらいだ。

何が「どうでもいい」のかわからなくなりつつあるが、今回のは寄り道。
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