あかるいみらい/
木屋 亞万
夜明けを告げる太陽はきっと
何も言わずにやってくる
夢や希望や楽しみや
かなしみや喜びや怒りとは
まったく関係のない光
ただ明るいだけの朝が
ただ輝くだけの太陽が
今日も昇ってくることが
世界をどれだけ救うだろう
朝とともに
いつのまにか
春が来て
新しい緑が
芽吹いていく
秋に失われたものが
新たな命で補われていく
そのすべての営みが
かなしく
うれしく
はらだたしく
たのしい
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