何を今さらオーネット/……とある蛙
いまさらオーネットコールマン
意味不明の言葉の羅列が
たくさんの誤解を招き
バイト先の立ち食い蕎麦屋のカウンターのように
汁にまみれRu
言葉の羅列に色はないが
汁にまみれていたので
薄汚れた醤油色だ
醤油をまき散らしながら蕎麦を食うカウンター
終いには周辺にも浸みだして
昔懐かしお寝しょの図
ロールシャッハの毎日で
庭の隅でしゃくる記憶
言葉はますます意味不明
分けのわからん自己表出とやら
誰も知らない誰も歌わない
誰も気づかない
自己表出
またまた意味不明の言葉の羅列が
自分の世界のブラックホール
ますます縮む自分の世界
重い暗い寒い 凍える
周辺まで歪ませる言葉
言葉は漂う意味の間を
言葉は貫く人の心を
言葉は蠢く人の情念
言葉は奔る人の欲望
言葉は落ちる
ちょっと湿度が低くなり
またまたまた意味不明の言葉の羅列が
歪んだ心の慰めに
何一つ無いエーテルの
その中空を漂い出す。
五感 五階 誤解 後悔 音階
戻る 編 削 Point(12)