稀有な人々/salco
石粉と鉄屑で青い星を飾り立て
束の間の目撃者が自己存在証明を試みる
中でも稀有な人々は、歴史を彩るアクセサリー
人類という動物の思い出に花を添える
誰もが誰かと邂逅する為に生まれて来
誰もが稀人を待ちながら生き
思い出だけを携えて
何も残さず死んで行く
稀有な人々はまだしも手紙を置いて行く
あとはつまらぬ肖像の数々と
叶えられたためしのない遺言と
憧れを誘う空の下、苔むした墓碑銘と
それよりも、稀有な若者達はどこだろう?
戦場というケーキの上に飾り立てられた
潮風を瞳に映す無名の若者達は
その絶叫と血飛沫を吸わなかった地面は無いのに?
例えば陳腐な社
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