刃/草野春心
 


  見知らぬ誰かの刃を使って
  見知らぬ誰かを傷つける



  それは強さではない
  邪悪とも言ってやれない
  阿呆というのだ



  自分自身の刃というものは
  誰ひとり傷つけないものなのだ
  ただ磨くためのものなのだ



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